硬い革が、いる。

特集 — 猪が熱い

硬い革が、いる。

WILD BOAR SELECTION

鹿革のしなやかさとは正反対。繊維が太く密で、張りとコシがある。三本ひと組の毛穴が作るシボは、猪にしかありません。

鹿革を触ったことがある方ほど、猪革は驚くと思います。同じジビエレザーでも、手に伝わるものがまるで違うからです。鹿がしっとり手に吸い付くのに対し、猪は押し返してきます。繊維が太く、密に詰まっている革です。

この張りは、作れるものを変えます。角が立ってほしいもの——カードケース、名刺入れ、鞄の底や持ち手のように力がかかる部分。鹿革では出しにくい輪郭が、猪革では素直に出ます。

そしてもうひとつ、猪革は探しても見つかりにくい革です。捕獲数に対して革として使える皮が限られ、流通量が絶対的に少ない。いま並んでいるものが、しばらくは最後の在庫になります。

随筆 — なちゅらる

染めない、猪

植物タンニンでなめしたまま、色を入れていない猪革です。革そのものの色がそのまま出るので、個体差がいちばん素直に見えます。日に当たるほど濃く、飴色に近づいていきます。

厚みは1.7〜1.8mm。猪革のなかでも厚い部類で、漉かずにそのまま使えば、しっかりした輪郭の小物になります。

この一枚

猪 植物タンニン ナチュラル (PA014)

76ds。無染色のため、これから育つ余地がいちばん大きい一枚です。経年変化を目的に選ぶなら、この系統から。

向く作品
カードケース・名刺入れ・鞄の底や持ち手
革
猪
厚み / 面積
1.8mm / 76ds
品質
穴、スレが殆どない革

¥10,900 税込

この一枚を見る
三本ひと組の毛穴が、革を貫いている。

三本ひと組の毛穴が、革を貫いている。

随筆 — おりーぶぐりーん

沈んだ緑

黒でも茶でもない、沈んだ緑。猪革の粗い表情と合わせると、野生の質感がそのまま出ます。光の下では緑、影では黒に近く見える色です。

三本ひと組の毛穴は、この色でいちばんよく見えます。近づいて見るほど面白い革で、写真では伝えきれません。

この一枚

猪 植物タンニン オリーブグリーン (PA015)

94ds と、この特集で最大の面積です。厚み1.8mm。鞄のような大きな作品を一枚でまかなえます。

向く作品
鞄・大きめの革小物・ベルト
革
猪
厚み / 面積
1.8mm / 94ds
品質
穴、スレが殆どない革

¥13,500 税込

この一枚を見る

随筆 — そふとたんにん

猪の、やわらかい方

同じ猪でも、植物タンニンでソフトに仕上げるとまた別の革になります。猪のワイルドな表情はそのままに、張りだけが少し和らぐ。硬すぎて扱いにくい、と感じた方はこちらから。

いずれも1.8mm厚。面積が大きい個体が揃っているので、一枚で作品を完結させたいときに向きます。

この一枚

猪 (A004)

88ds。ソフトタイプのなかで最も大きい一枚です。厚みがあるので、漉いて使い分けることもできます。

向く作品
鞄・財布・厚みを活かす小物
革
猪
厚み / 面積
1.8mm / 88ds
品質
穴、スレが殆どない革

¥12,100 税込

この一枚を見る

CRAFT

この革で、ひとつ

張りとコシを活かす使い道です。

CARE

毛穴が貫通している革の、手入れ

猪革は毛穴が裏まで貫通しています。水も空気も通り抜けるため蒸れにくい一方で、手入れは牛革と同じにしないでください。

オイルやクリームを表から塗ると、裏まで抜けてシミになることがあります。塗るなら少量を薄く、目立たない場所で試してから。ふだんは乾いた布で乾拭きするだけで十分です。

濡れたときは、こすらずに水気を押さえ、風通しのよい日陰でゆっくり乾かしてください。直射日光とドライヤーは繊維を痛めます。

FAQ

よくあるご質問

猪革と豚革は何が違いますか?

どちらも3本ひと組の毛穴が貫通していますが、猪のほうが穴が大きく間隔が広く、革に張りとコシがあります。手に取ると別の革だと分かります。

硬くて扱いにくくありませんか?

鹿革と比べると明確に張りがありますが、扱えないほどの硬さではありません。角が立つ作品に向く方向の硬さです。柔らかめが良ければ、ソフトタイプの個体をお選びください。

手入れは牛革と同じでいいですか?

同じにしないでください。毛穴が裏まで貫通しているため、オイルやクリームが裏に抜けることがあります。まずは乾拭きから始めてください。

なぜ在庫が少ないのですか?

捕獲数に対して、革として使える状態の皮が限られるためです。入荷は不定期で、まとまった数が揃うことは多くありません。

売り切れた革は、また入荷しますか?

同じ一枚は二度と入荷しません。一頭ぶんの一点物のためです。似た仕上げの革が入ることはありますので、入荷便り(メールマガジン)でお知らせしています。

硬い革が、必要なときに。

同じ革は、二度と入荷しません。

この特集の革をすべて見る

その他の特集

  • 青いジビエ
  • ハギレ
  • ビビットカラー